立ち止まる勇気

Issue.013

立ち止まる勇気

皆さま、こんにちは。

100%ヴィーガンコスメブランド「mirari」の代表カン・ハンナです。

今回のレターのテーマは「立ち止まる勇気」についてです。実は私自身、2026年1月の1ヶ月ほど、インプットすることもアウトプットすることもできるだけ減らし、ひたすら自分と対話する時間を作りました。私の普段の生活でいいますと、特にミラリを立ち上げてからは朝から晩まで人に会ったり、仕事のミーティングが休憩無しに5時間ほど続いたり、時にはご飯を食べる時間がないほどアウトプットすることが多く、息が切れそうな日も少なくないのです。

もちろん、このような生活については私自身が選んだ道であり、忙しいなかでもやりがいを感じることが多く、心が満ちてくるような充実感があって幸せなのです。また毎日スキンケアをする時間に自分と向き合うことをサボらない影響で、肌や心が大きく揺らぐことなくいつも前向きにやってこれましたが、2026年は自分にとってとても大事なことをいくつか迎えているため、ここで一度立ち止まりたいなと思ったのです。

この1ヶ月間、何か特別なことをやったわけではないです。アウトプットの仕事の量を減らすこと、そしてインスタグラムやYouTubeなどで外部情報を出来る限り収集しないようにすること、同じ時間に必ず空を眺めて毎日のちょっとした変化に気づくこと、自分の息音に耳を澄ませて今生きていることを感じること、それから今日思ったことをノートに一つ一つ記録し、翌日に振り返ってみること、家にあるすべてのものを見直すことぐらいでした。

このような生活をあえて1ヶ月ほど過ごすと、少し退屈に感じる時もありましたし、世の中のスピードに追い抜かれそうな不安もありましたが、結論的に言いますと、「立ち止まってみてよかった」と強く思います。それはシンプルにたった一つ。私が自分自身と今まで以上に仲良くなれたからです。

時々思います。時間を共に過ごすことこそ、一番の答えになるのではないかと。 

私は2011年に日本に来て10年近く孤独というものと戦いました。その時は孤独という感情がとても嫌で、なんて寂しい人生なんだろうと思ったこともありました。ただし、今思えばその孤独のなかで自分との時間が非常に多く、だからこそ自分をより知ることができて、自分の道が明確に見えてきたと思います。今回はあえて自ら孤独を選び、自分との時間を増やしてみたのですが、時にはインプットやアウトプットに執着せず、自分との時間を過ごすことに価値を置きたいと思いました。

今回のレターではこのような私の経験を共有させていただきましたが、お仕事や子育て、もしくは家庭の事情などで「自分と時間を過ごす」ことがなかなか贅沢に感じる方もいるかと思います。そんな方には、いつになるか分からないとしても「立ち止まる勇気」をいつかはぜひ出してほしいというメッセージとして受け取っていただけたら嬉しいです。そしてむしろ一人の時間が多すぎて孤独から抜け出したいと思う方もいるのではないでしょうか。そんな方には「今のうちに自分ともっと仲良くなってください」というメッセージをお送りしたいです。どんな時にも自分を支えるのは自分なので、自分と仲良くなれる貴重な時間を大事に、大事に…。

それでは、今日はここまでとさせていただきます。愛する皆さまにとって新しい2月も良いことがたくさん訪れますように。

カン・ハンナより

一人ひとりのお客様に向けてメルマガでお届けしております「mirari letter」ですが、お送りした日から一週間後にはこちらのアーカイブでもお読みいただけます。今回のお手紙は、2026年2月2日(月)に投函されたお手紙です。今後投函される「mirari letter」をオンタイムで読みたい方は、ぜひメルマガにご登録くださいませ。

profile

お手紙の送り手

カン・ハンナ

株式会社Beauty Thinker代表取締役 / 「mirari」創設者

profile

韓国でニュースキャスター、経済専門チャンネルMC、コラムニストなどを務めた後、2011年に来日。タレントとして、NHK Eテレ「NHK短歌」へのレギュラー出演をはじめ、NHK「趣味どきっ!」、テレビ東京「未来世紀ジパング」など多方面で活動。 タレントとして活動する中で短歌と出会い、2016年から3年連続で「角川短歌賞」に入選。2019年12月には第一歌集『まだまだです』(角川)を出版した。母国語ではない日本語で歌集を刊行した初の外国人歌人として注目を集め、「Newsweek」「読売新聞」「日本経済新聞」など多くのメディアで取り上げられた。2021年3月には、歌壇に新風をもたらす歌人を表彰する「第21回現代短歌新人賞」を受賞。その後も『短歌』(角川)やNHK「短歌テキスト」で連載を持つなど、歌人としての活動の幅を広げ、2026年3月25日には二冊目となる短歌エッセイ集『カジョクのうた』(角川)を出版している。

2023年3月には、横浜国立大学大学院都市イノベーション学府にて博士号(社会学)を取得。主な研究分野は国際社会文化研究で、韓国、日本、中国など東アジアを中心に、メディア社会学および文化比較研究を行っている。2022年7月には初のビジネス書『コンテンツ・ボーダーレス』(クロスメディア・パブリッシング)を出版。経済メディア「NewsPicks」プロピッカーとしても活動し、TOKYO MX「モーニングFLAG」ではコメンテーターを務めた。

また、2025年度よりiU 情報経営イノベーション専門職大学の正教授に就任し、Global Contents Labの運営にも携わりながら、現在も教壇に立っている。

2019年には株式会社Beauty Thinkerを設立し、2020年11月に100%ヴィーガンコスメブランド「mirari」をローンチ。韓国と日本の植物や花の原料にこだわり、カン・ハンナ氏自らすべての商品開発およびブランドのクリエイティブディレクションを手がけている。

もしこのお手紙を大切な方へ届けたい、あるいはより多くの方に知っていただきたいと思われましたら、下記のボタンよりぜひシェアをお願いいたします。