良いものがより注目される日を待ちつつ
Issue.021
皆さま、こんにちは。
100%ヴィーガンコスメブランド「mirari」の代表カン・ハンナです。
皆さまにミラリレターをお送りする際に必ず自分自身の一週間を振り返ってみる時間を作っているのですが、私はこの一週間、ナチュラル・オーガニック業界の方々と深い会話をする機会がとても多かったなと思います。
日本で長くナチュラル・オーガニックのブランドをやっている方や、ニュージーランドとヨーロッパのナチュラル・オーガニック商品を日本で広めている方、また十数年以上ナチュラル・オーガニックビューティーブランドのPRをやってきた方、日本でナチュラル・オーガニックのセレクトショップを運営している方など、毎日のように彼女たちと会話を続けているなかで、自分の想いと共通しているところが非常に多いなと感じました。
実は私自身、15年前に韓国から日本に来ることとなり、日本で暮らすことになってからナチュラル・オーガニックのスキンケアに強い興味を持つようになりました。食べ物に関しては子供の時から母親の教育により畑から採れた新鮮なものを食べることがいかに大事なのかを教わってきたのですが、スキンケアに関しては15年前に日本で出会った色んなナチュラル・オーガニックのプロダクトに触れたことがきっかけにどハマりしたのです。そして、気がつけば自分自身の想いや価値観を込めたブランド「mirari」を立ち上げることとなったのです。
自分の肌にも良くて環境にも良い、時には心にも良い働き方をしてくれるナチュラル・オーガニックのものを自分の日常に取り入れることは、ある意味自分の人生をより豊かにするための選択だと思います。けれども、今の世の中は決して「良いものが注目される」時代ではないようにも感じます。むしろ、良いものをつくることに全力を注いでいるブランドほど、それを広めたり伝えたりすることにまで手が回らず、もどかしい思いを抱えていることが多いのではないかと感じています。
それでも、本当に良いものは、時間がかかったとしても必ず伝わるはずです。ナチュラル・オーガニック業界の方々と会話をした時に私のなかに一つ強い信念が生まれました。それは「時代の影響であろう、人々の価値観の変化であろう、良いものを作り続けることをサボってはいけない」という想いでした。

先日、私の大好きな先輩と「ハチドリのひとしずくの物語」について語り合いました。このレターを読んでくださる方はハチドリのひとしずくの物語をご存知でしょうか。
森が燃えていました。
森の生きものたちは
われ先にと逃げていきました。
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは
いったりきたり
くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます。
動物たちがそれを見て
「そんなことをしていったい何になるんだ」
といって笑います。
クリキンディはこう答えました。
「私は、私にできることをしているだけ」
(出典:辻信一監修「ハチドリのひとしずく」光文社刊)
世界各国で戦争が起きている今、良いものを作ること自体がますます難しい環境になってきております。容器や原料の調達にまで不安の声が上がっているのですが、こういう時こそ「ミラリはミラリにできることをする」と決めました。良いものを作り続けることがいかに大事なのかを今すぐでなかったとしても、10年後、20年後にその価値が評価されるのであれば、強い信念を持ってものづくりを続けるブランドでいたいのです。
愛する皆さまへ。ぜひ「ミラリ」をはじめ、良いものを作り続けているナチュラル・オーガニックのブランド様に、これからも貴重な関心や応援をよろしくお願いいたします。
カン・ハンナより
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